引っ越しはとてもエネルギーを使うイベントです。
それだけ、やることが多いんですよね。
特に初めて引っ越しをする単身者の人は、何から手を付けていいかわからないことも多いかもしれません。
また、やるべきことが多すぎて、つい忘れてあとで大変な思いを経験した人も多いです。
そんな思いをしなくてもいいように、ここでは『引っ越しで必ずやるべきこと』を引っ越し前と引っ越し後に分けて説明していきます。
なお、ここでは、進学や就職で新天地に引っ越す単身者を対象としています。
ぜひ、参考にしてください。
引っ越しをする前にやるべきこと
さっそくですが、引っ越しをする前にやるべきことを以下にまとめました。
必ず、引っ越し前にすませておいてください。
絶対忘れてはいけない市町村役場での転出届け
引っ越しにより住所が変わるので、今住んでいる所から出ていく『転出届』の手続きが必ず必要になります。
市町村役場に持参するものは次のものです。
- 印鑑
- 身分を証明できるもの(運転免許証や保険証など)
なお、『転出届』の期限は引越しする日の2週間前から当日までとなっています。
あまり直前になってバタバタしないように、できるだけ早めに手続きすることをおすすめします。
『転出届』が完了すると、『転出証明書』が発行されるのでこれは大事に保管してください。
引っ越し先の『転入届』の手続きでは、この『転出証明書』が必要です。
事情により、どうしても自分で『転出届』をできない場合は、代理の人にお願いする方法もあります。
委任状を書く必要がありますが、手っ取り早いのは両親とか兄弟です。
委任による手続きは市町村役場で異なる可能性もあるので、お住まいの市町村役場で確認してください。
Webでも簡単にわかるはずなので、GoogleやYahooの検索サイトで『転出届 委任 今住んでいる地域名』で検索すればいいでしょう。
郵便物転送手続き(転居届)
これも必須となるものです。
郵便物は、郵便局に住所変更の届け(転居届)をしない限り引っ越し前の住所に郵便物が届けられます。
大事なものが郵送されないと困ることもあるので、必ず郵便局で転居届をしましょう。
ただし、この転居届は引っ越しをした後になるので、引っ越し前は特に何もしません。
銀行口座の住所変更
銀行のクレジットカードを使うだけであれば、特に銀行口座の住所変更は必要ありません。
でも、銀行からの預金に関する大事な書類が届くことを考えると、必ず銀行口座の住所も変更すべきです。
銀行からの郵便物は転送されないことがある
銀行口座の住所変更していなくても、郵便物の転送手続きが終わっていたら引越し先の住所に転送されるんじゃないの?と思うかもしれません。
銀行の場合は、キャッシュカードや預金に関する書類など、お金に関わる非常に大事なものは、転送を不可(転送不要)とするのが一般的です。
なので、新しく発行したキャッシュカードなどはいつまでたっても転送されずに、非常に不便な思いをすることになります。
必ず銀行口座の住所も変更しましょう。
ちなみに、銀行口座の住所変更は引っ越し前にするべきことはありません。
公共料金の自動引き落とし手続き
電気、ガス、水道のライフラインやその他の自動引き落としは銀行などで手続きをします。
銀行口座の住所変更の時に、あわせて手続きした方が効率がよいです。
自動引き落としの手続きも、引っ越し前にやるべきことはありません。
電気、ガス、水道の利用停止
実家住まいの方は、電気、ガス、水道の利用停止は必要ありません。
一人暮らしをしていた人は、電気、ガス、水道の利用停止をしてください。
それぞれの会社に電話で連絡するか、Webで手続きができます。
固定電話(電話回線)
今現在、自分の固定電話を持っている人だけは住所変更の手続きが必要になります。(引っ越し先でも使うのであれば)
電話会社(NTTやKDDIなど)に電話で連絡するか、Webで手続きをします。
運転免許証の住所変更
バイク、車の運転免許証を持っている人は、新しい住所に変更する必要があります。
住所変更していないからといって、交通違反の罰則があるわけではありませんが、いろんな手続きで求められる身分証明書にもなるため、古い住所のままだといろいろ不都合が起きてしまいます。
引っ越し前にやることはないですが、引っ越しをしたら必ず住所変更はやっておきましょう。
引っ越しをした後にやるべきこと
次に、引っ越しをした後にやるべきことを以下にまとめました。
市町村役場での転入届け
引っ越し前の市町村役場で発行してもらった『転出届』と印鑑を持参して、新しい市町村役場で『転入届』の手続きをします。
手続きが終わったら、運転免許証の住所変更で必要となる『住民票』もついでに発行してもらった方がいいです。(運転免許証を持っている人に限ります)
郵便物転送手続き
市町村役場での『転入届』が終わったら、郵便物の転送手続きも進めましょう。
郵便局にいって、郵便局が用意する『転居届』の紙に必要事項を記入します。
持参するものは、旧住所がわかるもの(運転免許証など)と、身分証明書です。
なので、運転免許証さえあればOKです。
転居届の手続きが終わってもすぐに、すぐに転送されるわけではなく目安として一週間ぐらいかかるので、タイミングによっては引っ越し前の住所に郵便物が届くこともあります。
銀行口座の住所変更
引っ越し前の銀行の支店が、引越し先にもある場合は住所変更をします。
もし、引越し先に支店がなくて不便だと思った場合は、最寄りの銀行の口座を新しく作る方が今後の利便性も高くなるので、新しい銀行口座の開設を検討してください。
銀行口座の住所変更も、手続きは窓口、郵送、電話、Webでそれぞれ可能です。
これらの手続きの流れや持参するものなどをあらかじめWebで確認して、一番やりやすい手続きですすめることをおすすめします。
公共料金の自動引き落とし手続き
電気、ガス、水道のライフラインやその他の自動引き落としは、銀行口座の住所変更と同じタイミングで手続きした方が効率的です。
自動引き落としの手続きについても、Webで事前確認する方がいいでしょう。
電気、ガス、水道の利用停止
正式に引っ越し先で生活する日から電気、ガス、水道が使えるように、利用開始の手続きをします。
電気、ガス、水道のそれぞれのWebからも手続きは可能なので、できるだけWebを利用してください。。
電気、水道の利用については基本的に本人がすることはないですが、ガスの利用だけは立ち会う必要があります。
なので、都合のいい時に立ち会えるように日時をガス会社と調整しましょう。
固定電話(電話回線)
電話会社(NTTやKDDIなど)に電話で連絡するか、Webで手続きをします。
場合によっては、工事(費用負担)が必要な場合もあるので、確認が必要です。
運転免許証の住所変更
最寄りの警察署、運転免許センター、運転免許試験場に、運転免許証と新しい住民票を持参して住所変更の手続きをします。(正確には「運転免許証記載事項変更届」)
ちなみに、引っ越しが終わってから15日以内に手続きするのがよいようです。
『引っ越しチェックリスト』をダウンロードできます
ここまで引っ越しでやるべきことを紹介してきました。
単身者の人のやるべきことなので、家族での引っ越しよりもかなりやるべきことが少ないです。
それでも、いろんな所へ出向いて手続きをする必要があるため、やっぱり引っ越しは手間がかかるイベントといえます。
なので、引っ越しでやるべきことを忘れてしまうことも多いです。
やるべきことをチェックできるリスト(シート)を準備すると『忘れていた』を防ぐことができますよ。
以下に、単身者用の引っ越しチェックリスト(PDF)を用意したので、PCやスマホに保存後、紙に印刷するか、電子ファイルのままでご利用ください。
ダウンロード 引っ越しチェックリスト(PDF) ※右クリックで保存できます
引っ越しでやることリストのまとめ
引っ越しはエネルギーを使う人生の中でも大きなイベントになります。
初めて引っ越しする人は、ここでのまとめを参考にしつつ、周りで引っ越しの経験がある人にも不安なところや疑問点などを聞いてみましょう。
IT化がどんどん進んで、引っ越しに関わる届け、手続きなどは、Webだけで完結するものも多くなっています。
引っ越しにシーズンになると、市町村役場や銀行など電話が繋がりにくくなることも考えられるため、できるだけWebで済ませることで効率よく引っ越しをすすめることができますよ^^